都市芸能としてのメディア・アート

最近、メディア・アートと芸能の近似に注目している。芸能は風土・文化のなかにある空間を構築し、そこに人がはいりこむことで社会が確認される。実はこれと同じ向きがメディア・アートにもある。人の五感を刺激・五感に直結しながら空間を体験させようとする。ピカピカの科学技術がそれをささえる。岩井俊雄さんもそうであるが、またこれらのアーティストはきわめてプリミティブな感性にはじまっていることが多い。あまりにも芸能に近似しているというわけダ。芸能がアジアに集中しているのも、おそらくは跳梁跋扈するスピリットの世界観が芸能をささえているからダロウ。鈴木秀夫が喝破するレンマの世界である。メディア・アートは森のメディアである、というわけダ。