2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

迎える

大晦日深夜、本覚寺の鐘撞堂脇のお供え。もうすでに境内にはテントの店が準備。すっかり出来上がっている虎もいる。来年は何を迎えるのか。

途中学のすすめ

以前、さかんに五感をめぐる空間形成が気になっていたことがある。アフォーダンスはあまりに外化にすぎ、クオリアはあまりに内化にすぎると感じていた。そこで人の感覚のかたちが現実に持ちこまれた場を五感空間と呼んでいた。人は生きている空間のなかでは…

antenasia

油断するとそのまま亜空間に連れていかれそうな音空間。最近、存外に音楽が自由で面白い。mF247のようなサイトもそんな空間の牽引役になっている。この動向をリアルな空間に結びつけることを構想中。 ▼antenasia http://www.antennasia.com/

時間感覚

ひとつ宿題がある。3DCGが駆使された映画やゲームの空間に時間感覚がないのはなぜか。なぜはじめも終わりもない世界とみてしまうのか。一方で週刊誌に連載されている漫画やサザエさんのアニメーションに時間を感じてしまうことがある。山水画のように静止し…

ロクスソルス

押井守監督の『イノセンス』をみる。ブレードランナー、ヴィリエ・ド・リラダン、レーモン・ルーセルなど全編に借用イメージが散りばめられ、世界が再構成される。ルーセルの『ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)』は、広大な庭の空間から彫像から、全体の…

月島遊便局002(2005.12.22月齢20.81)

午後、月島の工作舎に中上さんを訪ねる。前回の月島ミーティングは阿吽のはじめの顔合わせといったところで、あまり「構想」や「想い」は交換していない。だがそれでも十分すぎるほど月が動きだしていた。来月下旬、またメンバーでミーティングを持つが、そ…

桜氏との約束

朝の桜氏は病院の屋上からだったが、少し息が苦しそうだった。夜が怖いと言っていた。寝るとそのまま連れて行かれてしまうのではないか、という気持ちに襲われる。いったい年を越せるのだろうか。人と世界の淵の不安のなかで桜氏は闘っている。さきほどの桜…

悉皆屋(しっかいや)

悉皆屋は、エディトリアルなネットワーカーだった。京の地に絢爛と現れる有象無象の文化を縫い合わせ、ひとつの形に仕上げていき、そこに呉服文化をつくった。いま、日本に不足している役である。病院のベッドの桜氏と電話で悉皆屋をつくる話をする。戦略を…

ふたつの日本

Google Videoにふたつの日本を見る。 ▼Documentary On Japanese Sushi http://video.google.com/videoplay?docid=6905089586228877019 これは文化の二重性に遊ぶ作品。日本人から見ればとてもコミカルでシニカルなお遊びだが、海外から見る眼はまるで異なる…

いらっしゃいといただきます

「い」のモードの発揮。いる。いく。

ネットワーク空間

からっぽの洞窟に充満する声。自分の化身をネットワークのなかにおく。

ジャーナリズムと日記

日記化する生きている空間。ジャーナリズムの距離と日記の距離。手元感覚の流通。解体するペーパー・ジャーナリズム。ペーパー・ポリティクス。

解像度のコントロール

解像度をコントロールして世界を行き来するところに編集性がはじまる。高解像度と情報の氾濫。認識の逆襲。

Nipponesque(2)

日記。日本らしさのエッセンス。語らずして書く。識字率。表意空間。山水と日記。狩野派から琳派、神坂雪佳まで。按配からデザイン。座すことと置くこと。起立工商会社。

気になる技術

ナノ・テクノロジーよりグリッド・コンピューティング。携帯電話より100$PC。

記述と表現

表現は記述の様態ではなく、いくばくかの歴史的覚悟のある記述。場に放つこと。

エスノ・サイエンス

理性と合理性で建築されたかに見えるサイエンスも人の見立てがかかわる。近代と科学のあいだの等号の存在。近代科学は人の認識の特異点。月は科学を語らない。

フィクシオン

ここにそこをおく。ここからそこへ連れていかれる。こことそこのあいだのものがたり。

のぞき/のぞかれコミュニケーション・モデル

発信/受信という時間的矢印によるモデルではなく、場の役割からのモデル化。のぞき・のぞかれる場のなかの意味ネットワークのはじまり。コミュニケーションには意味作用がある。コミュニティの核の意味ネットワーク。

Nipponesque(1)

てらいのない、そのままの日本。見立てと間。表意と表音。森のモード。へんとつくりのある空間構成。狩野派のへんとつくり。たたずまい。三十代の元気。日本らしさ。Japanが似合わない日本。高層ビルの足下の屋台。

感覚の由来と将来

感覚器官形成の歴史的プロセス。味覚と触覚。脳の三層構造と感覚。感覚と認識。感覚ディスプレイを見続ける人。認識の前後。情報を処理するということ。構造と色。無色のモルフォ蝶。

ネットワーク再考

事物の連なりが生む世界。地球上の誰とでも6人を介して出会えることと20の扉。粘菌の情報処理とネットワーク。フィードバックと半次元と構造の誕生。構造とはなによりもネットワークにはじまる。

ペーパー感覚

YES! PROJECTはいったいどうしてしまったのだろうか。参院選であれだけ声高らかに設立されたが、そのあとはなしのつぶて。9月20日を最後に更新されていない。もっと日常のポリティクス感覚を磨いてもらいたい。なぜ、耐震構造計算偽装問題の証人喚問をネット…

対想日本

昨日(12.17)、東大で日本の日記文学から当世流行のブログまでの連なりをさぐるLACのシンポジウム『私的領域からのアート発信』があった。日記とブログの連絡は少し短絡的にすぎるが、平安時代から中世にかけての日本の心情がいまどのようにはたらいている…

月島遊便局001(2005.12.15月齢13.5)

工作舎が今年夏に渋谷区松涛から月島へ。その工作舎を迎えたのは三年に一度行われる佃島住吉神社例大祭。工作舎の社長の席も譲り、そろそろ少し自分のやりたいことをやってみたいという中上さん。月島に日本の姿が凝縮されていることを見た中上さんは月島を…

『ことばの国』

『ヨハネの舟』に続いて本々堂『ことばの国』脱稿。短編小説。 ▼『ことばの国』 http://zen-story.seesaa.net/article/10587693.html▼『ヨハネの舟』 http://zen-story.seesaa.net/article/6836174.html ちなみにいま書いているのは『夜のカフェテラス』。こ…

JapanesqueからNipponesque

かつては「ディスカバー・ジャパン」があり、"Japanesque"があった。「日本」という言葉、音韻にまだ社会的なてらいもあり、なかなか言い出せずにいた。そのときに外と近代を装いながら視点を逆転させて"Japan"といってのけた。だが、いまは日本に対するてら…

墨の音

墨が音をたてる。水墨画家の土屋さんをたずねる。気がつくと久方振りに日本の話に明け暮れていた。すさぶ熱海、表音・表意空間、鈴木秀夫の風土論、山水、アジア的空間、表意するアジア、風水、黒船、境界線の遊び、日本的なるものの呪縛、七福神、三十代ア…