月島遊便局001(2005.12.15月齢13.5)

工作舎が今年夏に渋谷区松涛から月島へ。その工作舎を迎えたのは三年に一度行われる佃島住吉神社例大祭工作舎の社長の席も譲り、そろそろ少し自分のやりたいことをやってみたいという中上さん。月島に日本の姿が凝縮されていることを見た中上さんは月島を記憶することを考える。またかつての遊塾のような、人を育て、文化を伝承していく場作り。それらを月島の倉庫の空間からはじめられないか、と考えた。

半ば阿吽の呼吸でこれからかかわりそうなメンバーが夕刻工作舎終結。実は誰もがなぜ今宵集まるかを知っているわけではないのだが、ともかくなにかはじまりそうな気配で集まる。工作者のミーティングルームの窓からは、高層ビルにかかる鏡のような月がくっきり。そこで中上さんの口から「月島プロジェクト」の話が流れてくる。

少し不可思議なメンバーの集まり方が工作舎誕生前夜を思い出すと中上さん。まだプロジェクトの詳細があるわけではないけれど、それぞれが月島への想いを語る。観月にはじまるプロジェクト、さながら結塾のよう。

かくいう私もかつては『遊』の読者。いくつかの奇縁が重なってこの場所に引き寄せられるように参集。少し月に酔った心地のなかで、さて何がはじまりますやら。

 ▼工作舎 http://www.kousakusha.co.jp/