リミックス

およそ文化には境がない。文化を流れる文物が互いに繰りこみながら多様化する構造を生んでいく。だからオリジナルはついぞ存在しない。商品は仮想のオリジナルを生んだが、インターネットはオリジナルを溶かしてしまう。著作権にはオリジナルという前提があるのだが、インターネットは編集権にはじまるのが丁度よい。これは世界に参加する権利である。自分でさえ地球の編集の産物である。