存在学とは世界のデザインである

経済産業省が7月に『新日本様式』の戦略を発表した。昨日もこの件にもかかわるミーティングがあったのだが、どうも「デザイン」の指し示すものがとても狭い。グラフィックやモノに形を与えるのがデザインで、そんなデザインでもうモノが売れる時代なんて終わってしまった、という言葉を聞く。いまやデザインの領域は、眼に見えないモノ・コトの視覚化から、言葉や計画や戦略や思考や行動やコミュニティなどあらゆる場面におよんでいるのだが、そんなデザインの姿が見えていない。そしてブランドとデザインの関係が了解できなくなる。それが日本のいまのねじれだ。日本をうまくひきだせなくなってイライラが募る。デザインを忘れたカナリヤが飛び回る日本。

存在学とは世界のデザインである。