鎌倉アカデミア

かつて鎌倉には「鎌倉アカデミア」という自由大学があった。1946年からの4年半のこと。戦後かた立ち上がろうという意志のもとに、鎌倉の三枝博音高見順林達夫などが集まって開いた。学校は材木座光明寺。このなかで「幾何学を学ばざる者、この門を入るべからず」という扁額をかかげた。文字通りの寺子屋


いま、さかんに各地で自由大学やコミュニティ・スクールや市民大学が開かれているが、もういちど「学校のありか」を考えてみたい。いまの学校制度のなかに身をおくと、どうも教育を受ければ受けるほど自分の文化をそぎ落としていってしまうようなジレンマを感じる。


ひそかにおなじ鎌倉在住のKさん(科学技術史)と、「もういちど鎌倉アカデミアを立ち上げようか」という相談をしている。木崎の夏期大学に負けないだけの学びのかたちをデザインしてみたい。