風光明媚

この季節になると朝テレビで各地の紅葉中継がなされる。たまたま嵯峨野の二尊院が中継されたが、その庭がまさに風光明媚だった。いま、色々と建築の概念をあたっているのだが、日本では庭も建物もひと連なりで境がない。光は「明るさ」という機能ではなく、光というモノをそのままに空間としてデザインしている。空間と光がいつも微妙な等号で結ばれている。障子も蝋燭も行灯もそんな工夫だろう。