マイクロソフトリナックス

マイクロソフトリナックスもこの軸に重ねてみることができる。エリック・レイモンドはこの軸を『伽藍とバザール』と表現した。ビル・ゲイツを頂点とするマイクロソフトのソフトウエア開発を「伽藍」とし、リナックスのソフトウエア開発を「バザール」とした。伽藍ではトップダウン式に厳密に仕様が決定され構築される。一方バザールには様々な開発者が集まり思い思いに自分で組み立ててはバザールに出店する。従来のソフトウエア開発とオープンソース式の開発の対比である。これもそのまま現実的思考と神話的思考、砂漠のロゴスと森林のレンマに連なる。マイクロソフトにはただひとりの神がおいでになり、リナックスにはたくさんのカミが遊ばれてるというわけダ。いよいよソフトウエアの世界でもこのふたつのココロの軸が語られるようになってきた。


伽藍とバザール(Eric S. Raymond著、山形浩生訳)
 http://cruel.org/freeware/cathedral.html