夏の学校、森の学校

いま、「学校」のあり方を気にかけている。近代の黄昏とともに襲ってきたのは、伝承されていく「知」のあり方である。現行の学校制度のなかではそのなかに入れることができず埒外となってしまう知も多くある。実は日本の現行の学校も一神教パラダイムによってささえられている。「国民が平等に教育を受ける権利をもつ」というブロックの積み重ねが巨大なピラミッドを構成する。この「平等」が曲者だ。おしなべて国家としての「知」に対しての平等であり、そこからはそれぞれの地域・文化に密着した「知」は排除される。そんなところから、これからの知の現場の在り方をさぐろうと「夏の学校」「森の学校」を構想している。「森の学校」は「夏の学校」の自治体バージョンである。知の現場はなによりも面白くなくてはならないンダ。