音の認識

おそらくどのような「音」も音それ自体では認識できない。絶対の認識はなく、「対と関係」がいつもある。差分といってもよい。差がないかぎりは人にとっては無音である。音を認識できるのは、背景の雑音との差だ、という説明がなされてきたけれど、頗る怪しい。なにしろ雑音だって聞くことができる。