ボナンゴとしてのブログ

ブログには「ある距離」を持ったコミュニケーション感覚がある。つぶやきのようであり、石を投擲するようであり、演説するようでもある。おそらくこの感覚はザイールのボンガンド族のボナンゴに似ている。ブログに記事を投稿した後のあの安心感にもその先の社会が見え隠れしている。

ボナンゴがコミュニケーション空間としての社会を組み立てていったように、ブログがもうひとつのコミュニケーション空間を組み立てつつある。電子会議やメーリング・リストと決定的に違うのは、自分のページから発話することである。これはまだあまり注目されていない。