俳句とマルチメディア

言葉の場合はまったく別の戦略をとる。見た光景も聞こえてきた音もまず言葉で表現し、次にその言葉の表現を読むことによって、もとの光景や音を表現する。だから「古池や蛙とびこむ水の音」と聞けば、だれもがある風情を楽しめることになる。マルチメディアという言葉を使うまでもなく、世界をそのままに構成していた。