2005-06-18から1日間の記事一覧

Smalltalk

Smalltalkがいい。こんな世界を表現していくのはやはりSmalltalkでなくてはね。

玄語壱号

数年前に利用していたノートブックPCに「玄語壱号」という名前をつけていた。言葉にはじまって自分を組み立てていく道具として利用しようと思い立っていた。いまは三代目。だがまだまだ言葉を扱うには不便な道具である。だからこそ道具を組み立てる愉しみも…

編集途上

大学で「表現の稽古」としてそれぞれ十分でプレゼンテーションしてもらい、他の人はその時間に聞いた内容に対する自分の感じたこと、考えを記述する。こんな稽古を繰り返している。はじめはいくつかの単語としての言葉がポツポツと書かれる程度だったが、回…

表現の不足

近頃はテレビや映画で表現されてしまった「イメージ」が一日中あふれているせいか、表現が不足している。以前、テレビである山村の小学校が創立以来の生徒の絵をすべて体育館にズラッと並べていた。同じ歳で描いた絵が、あきらかに幼稚になっていっている。…

俳句とマルチメディア

言葉の場合はまったく別の戦略をとる。見た光景も聞こえてきた音もまず言葉で表現し、次にその言葉の表現を読むことによって、もとの光景や音を表現する。だから「古池や蛙とびこむ水の音」と聞けば、だれもがある風情を楽しめることになる。マルチメディア…

言葉の効用

言葉は「情報」ほど正確でなく「それ」ほどのものでしかない。そこで組み立て方が甘い場合は別の言葉を引っ張ってきて穴を埋めてやる。そして表現の出来具合をあげていく。一見大雑把に見えながらじつに巧妙な戦略である。コンピュータはマルチメディアが得…

カオスの言葉の雲

この「情報」の内なる表現が言葉にあたる。もちろんこの言葉は外に向けて放たれる狭義の「言葉」ではなく、内に向けても外に向けても表現するための素材である。この素材が階層をなして組織され、「言葉」として唇を震わせる。この素材はおそらくはニューロ…

見ることと表すこと

「見る」という行為も、デヴィッド・マーによれば、まず入ってきた光景をスケッチし、その光景を構成するものの要素を取り出して関係を整理し(2.5次元スケッチ)、そして空間のなかで認識できるようにしつらえるという三段階を踏む。だが、これはスキャナで…

道を思い出す

家から駅までの道を思い出してみる。その道を友人に伝える。「まっすぐ三十メートルほど行き、交差点を右にまがり、煙草屋の角を右に入ってはじめの信号を左折して百メートル」などのように。この言葉から受けるイメージは人により大きな差があるが、「道」…

記憶する

ある事柄や出来事や人やモノを記憶するとき、いつでも再現可能な「情報」として記録するのはあまり賢いことではない。「情報」そのものが膨大で記憶するための巨大書庫が必要となるばかりでなく、検索したり、引き出したりするのも難儀だ。おまけに「情報」…

「情報」とそれ

ある「情報」はいつも同一内容をさししめす。再現性がある。だからこそ「同じ情報」になる。情報そのものを書き換えないかぎり、Aという情報がBになってしまうことはない。地球シミュレータはそんな「情報」から地球の気象を再現する。だが、自分のなかにあ…

世界を見る

なぜ、いま世界を認識できるのか。地球シミュレータを見てもわかるように、世界を構成するための「情報」はあまりに膨大である。はたして脳がこのような情報を「正確」にハンドリングしているか。